写真集「悪戯(いたずら)」の、11ページ目です。
モノローグが印象深いです。松田聖子主演の映画「プルメリアの伝説・天国のキッス」の、
オーディションの時にスカウトされたのが芸能界入りのきっかけだった板谷祐三子なので、
女優志望なのでしょう。女優への足がかりになればと思って入ったアイドルグループの
セイント・フォーが、ここに書いてあるように、前代未聞のアクロバットをやるグループであり、
過酷なレッスンと、本番の緊張の連続では、歌手志望の人でも、根を上げると思います。
事実、セイント・フォーの初期メンバー4人の内2人が、レッスンの厳しさについて行けず
脱退し、補充メンバーとして、浜田範子と板谷祐三子が入りました。
アクロバットの中でも、板谷祐三子のバック転は、下手をすると命を落とす危険があります。
男性アイドルグループでも、デビュー前のバック転の練習で、命を落とした人がいる
くらい危険です。失敗後、怖くてバック転が出来なくなっても、命があって良かったです。
「年末の賞レースの時、ライバルの新人アイドルたちは、別世界に生きる別の生き物に見えた。」
から始まる文章は、まるで、セイント・フォー主演の映画「ザ・オーディション」を、
リアルで再現しているかのようです。セイント・フォー時代でも、それほど太って
見えませんでしたが、ダンスの先生に、ブタ、ブタとよく怒られたそうです。
それでも、セイント・フォーが契約上、新曲を発表出来なくなるまで、
最年少メンバーとして、活動を続けていたのは立派です。