BOMBの83年4月号には、何故だか表紙にだけ登場しています。
明菜が表紙になれば、雑誌が売れる時代が到来しました。
(94の続き)
後に明菜は、「あれだけ新人が粒ぞろいだと、事務所の力が強いところがいく。」と
言っていますが、事務所の力だけではなく、旧態依然としたレコード大賞・歌謡大賞の体質も
関係あったと思います。82年の9年前、73年も女性新人の当たり年でした。
レコード大賞では、アグネスチャン・桜田淳子・浅田美代子・あべ静江・安西マリアが受賞。
歌謡大賞では、アグネスチャンと桜田淳子が受賞しています。
青い性路線の「青い果実」「禁じられた遊び」がヒットしていた山口百恵は、落選。
当時、青い性路線は、若者に受けていたのとは逆に、審査員達からは白い目で見られていました。
明菜の新人賞エントリー曲「少女A」は、山口百恵を意識していたと、作詞の売野雅勇が
言っているように、明菜もまた、審査員達からは白い目で見られていたのでしょう。
9年経っても、全く進歩がない審査員達に呆れていた記憶があります。