昨日、武田久美子スレを書いている時、年齢のわりに大人っぽく見えるアイドルに
ついて書きましたが、柏原よしえもその一人だな。と思い、スレを立てます。
８０年デビュー組では、他に三原順子も、年齢のわりに大人っぽく見えるアイドルでしたね。

スレ画は、２０００年４月２５日発行の、２０世紀アイドルスター大全集・８０年代編から、
柏原よしえの１ページ目の右上です。プロフィールが書いてあるので、スレ画にしました。
なお、８２年の１１枚目のシングル「花梨」から、柏原芳恵と、
本名と同じく名前を漢字に戻しました。

２００６年５月１０日発売のアイドルデビュー伝説（１９８０〜８２年編）から、
近代映画の８０年９月号の、表２グラビアです。
表２グラビアとは、近代映画の表紙の裏で、当時注目の新人アイドルを紹介するページでした。
久々にデビューした、まだ１４歳の新人なので、その若さを強調しています。

アイドルデビュー伝説（１９８０〜８２年編）から、
近代映画の８０年６月号の、１ページ目です。
おそらく、近代映画に最初に載った紹介記事とグラビアでしょう。
プロフィール欄（後に加えた文章）に、スター誕生グランドチャンピオンに輝く。
と書いてあります。同じ決戦大会で、甲斐智枝美も合格し、
スター誕生グランドチャンピオン。と書いてある記事もあります。

どちらが正しいか、スター誕生DVD-BOXの封入資料で確認すると、
やはり柏原よしえがグランドチャンピオンでした。
但し、スカウト希望のプラカードの数では、柏原よしえが３社なのに対し、
甲斐智枝美が５社と上回っていたため、甲斐智枝美の方は誤解した記事なのでしょう。
グランドチャンピオンは、スカウト希望社の数ではなく、合格者の中から、
審査員が話し合いで決めます。

アイドルデビュー伝説（１９８０〜８２年編）から、
近代映画の８０年６月号の、２ページ目です。
中学３年の１４歳で、スター誕生からデビューしたよしえ。
スター誕生は、７２年に、森昌子の中学２年の１３歳でのデビューで話題を集め、翌７３年に、
中学２年の１４歳でデビューした桜田淳子、中学３年の１４歳でデビューした山口百恵と、
花の中３トリオを結成し、３人がトップアイドルになり、アイドルの低年齢化が一気に進みました。

ところが、翌７４年にデビューした、中学３年で１４歳の林寛子と、中学２年で１３歳の
浅野ゆう子が、トップアイドルになれず、アイドルの低年齢化は、頓挫します。
ピンクレディーやキャンディーズ、榊原郁恵・石野真子等、
１７〜１８歳でデビューしたアイドルが、人気を集めた７０年代後半を経て、
久々に、中学３年の１４歳で、アイドルの低年齢化を進めたスター誕生からデビューしたのが、
よしえでした。この流れは、伊藤つかさ、武田久美子、岩井小百合と継承して行きました。

８９年９月２０日発行の、近代映画のムック本「女神の肖像」からのカットです。
８と同じカットと、プロフィールが載っています。
名前を、柏原よしえから、柏原芳恵と漢字にしたのは、８２年１０月１日からです。
なお、本名は、柏原芳恵と書いて、かしはらよしえと読みます。

月刊平凡の８０年７月号の、１ページ目です。
月刊平凡では、同じ６月１日デビューの河合奈保子のカラーページ初登場が、８月号で、
２か月デビューが早い松田聖子と同じく、７月号でのカラーページ初登場です。
元ホリプロのマネージャー（森昌子や山口百恵を担当）が立ち上げた
「ゴールデンミュージックプロモーション」という新興事務所にとって、
如何に期待されてたかが分かります。

月刊平凡の８０年７月号の、２ページ目です。
下宿先の横浜から、東京の堀越学園中等部まで通っていました。
堀越学園と言えば、芸能コースがあるので楽だと思いがちですが、それは高等部だけで、
中等部は、学年全体で２０人前後しかいないので、みんな平等でした。
２年後、堀越学園中等部に通う事になる武田久美子も、大変だったと言っていました。

月刊明星の８０年７月号の、１ページ目です。
将来は歌手になる事を、心に決めていた芳恵ですが、母親から「歌手になれるのは、
数万人にひとりという厳しい道。諦めなさい。」と言われます。
考えてみると、数万人にひとりでも、歌手は数千人もいて、
この時代は毎年、５００人以上が歌手デビューしていました。

という事は、歌手デビューしても、１０年以内に諦めて引退する人が、ほとんどであり、
ヒット曲を連発して生き残るのは、ほんの一握りです。
それでも、人一倍の負けず嫌いだった芳恵は、スター誕生に合格して、歌手デビューします。
ちなみに、スタ誕の決戦大会では、清水由貴子の「お元気ですか」を歌い、
予選会では、スタ誕の憧れの先輩である岩崎宏美の「あざやかな場面」を歌っています。

５月７日（土）　ＰＭ１０：３０〜１１：００　J-COMテレビの
「太川陽介のスナック歌謡界」に、ゲスト出演します。これは前編で、
翌週、後編も放送される予定です。

月刊明星の８０年７月号の、２ページ目です。

「太川陽介のスナック歌謡界」で話した内容では、母親から反対されず、
どうせ落ちるのだから、気楽な気持ちでスター誕生を受けるように言われたそうです。
小学生の頃は、将来の事を何も考えていなかったので、小６の時に、先生から、
将来、何になりたいかを聞かれ、ＣＭの大原麗子に憧れて、芸能界に入りたくなったとの事。
スタ誕にも小６の終わり頃に応募はがきを出しますが、返信があったのは、中２の初めでした。
スタ誕は、全国を回っていて、大阪大会があるまで、時間がかかったそうです。

岩崎宏美の「あざやかな場面」から、清水由貴子の「お元気ですか」に、
変更したのは、二次予選で、審査員に突然言われたからだそうです。まだ中２なので、
大人っぽい歌より、こっちの方がいいよ。と。でも突然なので、歌詞は当然うろ覚え。
周りの二次予選出場者たちが、歌詞の分からない部分を補って、歌ってくれたそうです。
スタ誕のファミリー意識は、この頃も続いていた事が、分かるエピソードです。
（次回へ、続く）

月刊平凡の８０年８月号の、１ページ目です。
大阪に帰省した時の、親子３人のカットが載っています。

「太川陽介のスナック歌謡界」の続き
柏原よしえ（８２年秋からは芳恵）は、何とデビュー以来５年間も、１日も休みなく
働いていたそうです。今なら、完全にブラック企業ですね。
ピンクレディーでも、休みが無かったのは３年間だけでした。
（ＰＬの場合は、３年後ぐらいから売れなくなったから、休みをもらえたのでしょう。）

よしえの場合は、最初の１年半ぐらいは、あまり売れませんでしたが、
新人なので宣伝に忙しく、その後は売れてトップアイドルの仲間入りをしたので、
なかなか休みがもらえなかったのでしょう。５年後に、初めてもらった、たった１日の休日は、
何をしたいか分からず、ボーっと過ごしたそうです。

月刊平凡の８０年８月号の、２ページ目です。
よしえの生まれ故郷、大阪の天下茶屋は、人情に厚い下町として有名だそうで、
ＮＨＫの朝ドラ「ふたりっこ」（マナカナのデビュー作）の舞台にもなりました。
アイドル誌なので、ここには書いてありませんが、よしえは、近所のオバサン連中の
世間話が嫌で、この町を好きにはなれなかったそうです。

月刊明星の８０年９月号の、口絵に載っている企画です。
フレッシュ３は、よしえの他に、甲斐智枝美と河合奈保子です。
全国縦断コンサートは、デビュー当時はまだ開けないので、
全国縦断ファンの集いを、企画したのでしょう。

月刊平凡に、初登場したよしえを見つけたので、載せます。
月刊平凡の８０年６月号に、「百恵ちゃん、おあとはわたしたちにまかせて」と題し、
松田聖子と一緒に載っています。
記事に書いてあるように、百恵と同じスタ誕出身、デビューした年齢も百恵と同じ１４歳。
素顔が年齢のわりに大人びている事や、少し太めの体型も、似ています。

バスト８５ｃｍは、百恵のバスト８３ｃｍよりサイズ的には大きいですが、
太めの体型のわりに、あまり大きく見えなかった点でも、似ています。
（よしえは、３年後の１７歳の頃には、８５ｃｍに相応しいバストに、成長しました。）
歌も、「ハロー・グッバイ」（７０年代のアイドル曲のカバー）がヒットして、
トップアイドルの仲間入りしてからは、７０年代歌謡曲っぽい歌が多かったです。

月刊明星に、初登場したよしえも見つけたので、載せます。
月刊明星の８０年６月号で、２ページものですが、レイアウトの都合上、２ページ目を先に載せます。

この間、伊藤咲子が、「スター誕生出身者は、デビューが決まると番組が姓名判断をし、
本名でデビューするか、芸名を付けるか決めるけど、売れる人はみんな本名なんだよね。
何千人の中を勝ち抜いてきたから、名前にも強い運を持っている。とプロデューサーが
言っていた。」と、話していました。よしえも、柏原芳恵（かしはらよしえ）と、
本名で、呼び方だけが異なります。初代だけは、森田昌子から田を外し森昌子になりました。

それ以外は、桜田淳子・山口百恵・伊藤咲子・片平なぎさ・岩崎宏美・石野真子・井上望・
甲斐智枝美・柏原芳恵・小泉今日子・中森明菜と、みんな本名です。
スター誕生が１０周年を迎え、プロデューサーや審査員を入れ替えしてから合格した、
松本明子や岡田有希子は、芸名になりました。

月刊明星の８０年６月号の、１ページ目です。
元ホリプロのマネージャーが立ち上げた「ゴールデンミュージックプロモーション」という
新興事務所の社長宅（その元マネージャーでしょう）に、同じく地方（札幌）出身者の
新人・坪井むつ美と、２段ベッドで下宿していました。２歳年上で、
デビューが半年早い坪井むつ美が、下の段を取ったのでしょう。

２段ベッドに慣れていないよしえは、掛け布団をよく落とし、坪井むつ美が、
掛け直してくれたそうです。優しい先輩で、良かったです。
顔だけ見ると、よしえの方がお姉さんみたいに見えますね。

月刊明星の８０年９月号から、スター恐怖体験記のコーナーです。
２段ベッドには、慣れていたようです。失礼しました。
ヘビを可愛く思える女の子というのも、相当変わっていますが、
そのヘビ（青大将）のおかげで、クラゲにも刺されず、テストも全問正解。
青大将が、よしえの守り神だったのかも知れません。

ウィークエンド・スーパーの８０年９月号には、小暮徹写真館と題したグラビアが、
４ページ載っています。その１ページ目です。
小暮徹は、後にキョンキョンやシブがき隊のモックンと、親交関係を深めた写真家です。

ウィークエンド・スーパーの８０年９月号の、２〜３ページ目です。

ウィークエンド・スーパーの８０年９月号の、４ページ目です。

ウィークエンド・スーパーの８０年９月号の、５ページ目です。
公称サイズが、身長１５６ｃｍ、体重４８ｋｇ、Ｂ８６・Ｗ５８・８８となっていますが、
体重とウエストは過少申告っぽいです。バストは、胸板が厚いのでしょう。
１７歳あたりからは、本当にバストが成長していきますが。

月刊平凡の８０年１０月号から、１ページ物の上です。
スター誕生出身で、鳴り物入りでデビューしたよしえですが、
デビューからの４曲は、オリコン５０〜１００位台と、売り上げが低迷し、
アイドル誌への露出も、減って行きます。